あなたの優しさは私しか知らない
諦めよう。

「レイちゃんってパンダが好きなの?」

シュウが私に聞いてきた。


「はい 好きです」


「じゃぁ、僕が取ってあげるよ」


シュウは、クレーンゲームにお金を入れて
慣れた手つきでパンダを1発で取ってくれた。


「ありがとう シュウ 嬉しいわ」

「レイちゃんが喜んでくれるなら僕も嬉しいよ」


尻尾が見えるのは気のせいなのだろうか。
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