あなたの優しさは私しか知らない
「レイが、俺の前から離れた時 "あぁやっぱりか"って思った」

"やっぱり"その言葉を聞いたら 仁さんから離れた人はどれくらいいるのだろうと考えた。


「でも、夢だと思って また おまえを待っていたずっと .......今も」

寂しそうな声で彼は話した。


「麗妃といると、何もかもが忘れるような感触で.......それが 心地よかった」

彼も、心地よかったのだと思うと嬉しかった。

自分だけじゃないって。
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