猛獣御曹司にお嫁入り~私、今にも食べられてしまいそうです~
「ありがとうございます。お仕事やってみたいです」
「それじゃあ、早速明日行ってみよう。午前中に迎えに来るから」
お茶を飲むと、三実さんは本宅の方へ行ってしまった。
「先に寝ていてくれ」
笑顔で言う彼は、今日も私と距離をとってくれるつもりらしい。本当に用事があるのか、気を遣ってくれたのかはわからない。
三実さんが相当変わり者だし、現時点理解不能なモンスターみたい。だけど、いきなり私を頭からばりばり捕食してしまう人ではない様子。
私はわずかだけど安心して先に布団に入った。
翌日、化粧をし、ブラウスにスカート姿で待っていると、午前中うちに三実さんが迎えにきた。
「おお、いいね。そういった格好も素敵だ、幾子」
「あ、ありがとうございます。ええと、何か持ち物はありますか?」
「ないない。なにもないぞ」
携帯と筆記用具だけを鞄に入れ、ローヒールのパンプスを履いて外へ出た。三実さんの運転であっという間に銀座のオフィスに到着した。地下の駐車場で車を降りた。かなり新しいビルだけど、ビル名にはKongo.coと書かれていたから、おそらくは持ちビルだ。
地下からエレベーターに乗り込む。
「このビル全体が三実さんの会社なんですか?」
「ああ、そうだ。俺は10階の社長室にいる。外出が多いから常にはいないがな」
私はどこで働くのだろうか。一般事務しか経験がないけれど、大丈夫なのかしら。
そう思っているとエレベーターはすぐに停止した。あら?まだ乗って数秒だけど。
地下の駐車場から一階に移動しただけでエレベーターは停止した。出ると綺麗なエントランスホールが見える。しかし三実さんはそちらには向かわず、エレベーター横の階段のさらに奥にある小部屋に入っていく。
「それじゃあ、早速明日行ってみよう。午前中に迎えに来るから」
お茶を飲むと、三実さんは本宅の方へ行ってしまった。
「先に寝ていてくれ」
笑顔で言う彼は、今日も私と距離をとってくれるつもりらしい。本当に用事があるのか、気を遣ってくれたのかはわからない。
三実さんが相当変わり者だし、現時点理解不能なモンスターみたい。だけど、いきなり私を頭からばりばり捕食してしまう人ではない様子。
私はわずかだけど安心して先に布団に入った。
翌日、化粧をし、ブラウスにスカート姿で待っていると、午前中うちに三実さんが迎えにきた。
「おお、いいね。そういった格好も素敵だ、幾子」
「あ、ありがとうございます。ええと、何か持ち物はありますか?」
「ないない。なにもないぞ」
携帯と筆記用具だけを鞄に入れ、ローヒールのパンプスを履いて外へ出た。三実さんの運転であっという間に銀座のオフィスに到着した。地下の駐車場で車を降りた。かなり新しいビルだけど、ビル名にはKongo.coと書かれていたから、おそらくは持ちビルだ。
地下からエレベーターに乗り込む。
「このビル全体が三実さんの会社なんですか?」
「ああ、そうだ。俺は10階の社長室にいる。外出が多いから常にはいないがな」
私はどこで働くのだろうか。一般事務しか経験がないけれど、大丈夫なのかしら。
そう思っているとエレベーターはすぐに停止した。あら?まだ乗って数秒だけど。
地下の駐車場から一階に移動しただけでエレベーターは停止した。出ると綺麗なエントランスホールが見える。しかし三実さんはそちらには向かわず、エレベーター横の階段のさらに奥にある小部屋に入っていく。