キミの隣にいさせて。



そのあとはすぐに、Twitterの通知を確認する。

しらんくんのツイートは.....あ、あった。

4分前に、しらんくんの新しいツイートが入っている。

タップしてTwitterを開くと、2行の短いツイートが目に飛び込んできた。


『20時動画投稿します。マイリスよろしくな!』


「8時...よし!」


すぐさま時計を確認。今はまだ17時過ぎだ。

把握です!とリプライを打って、誤字脱字がないか確認してから送信する。

それからしらんくんのそのツイートにいいねをすれば、一通りの作業は終わり。

誤字脱字の確認なんてしない人の方がきっと多いけれど、仮にも大好きな歌い手さんに送るリプだ。
間違えて送って恥ずかしい思いはしたくない。


.....8時かぁ、楽しみだな。


ふふ、と小さく笑みを零しながら私は、とりあえずスマホを充電器に差し込んだ。

そしてその状態のスマホを操作して、もう一度しらんくんの歌ってみた動画を流し始める。


しらんくんの歌声を聞きながら、スクールバッグの中身を全部出して明日の学校の準備をするのが、私の日常。


大好きな人が楽しそうに歌っていて、この世界に存在してくれている。



────それが私にとっての何よりの幸せで、この先もずっと続けば良いのに。


.....そう、思ってた。


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