聖なる夜の天使
ホワイトロールケーキを作り終えた後、巳冬は仲間たちと笑い合う。仲間たちは白を何とも思っていない。ただの色だと思っている。だから、憂鬱になったりしないのだ。
「あ、雪……」
巳冬が窓の外を見ると、雪が降り始めていた。街をきっと白く染めていくのだろう。
「おっ!雪か〜」
仲間たちは笑うが、巳冬は少しずつまた憂鬱になっていく。天気予報で雪となっているクリスマスにはどこにも行かないのだろう。
そう思っていた。
クリスマスの日、寒さで巳冬は目を覚ました。ブルリと体を震わせる。
青色のカーテンを開けると、空は曇り空だった。雪が降っていないことに巳冬はどこかホッとする。そしてパジャマからセーターに着替えた。
調理専門学校に行き始めた頃から、巳冬はマンションの一室で一人暮らしをしている。管理人の人がなんとか受け入れてくれた。
今日は出かける予定はない。世間の恋人はデートに忙しいだろうが、巳冬にはそんな相手はいない。恋人がいなかったことはないのだが、「アルビノって面白そう!」という理由が多く、長続きはしなかった。
「あ、雪……」
巳冬が窓の外を見ると、雪が降り始めていた。街をきっと白く染めていくのだろう。
「おっ!雪か〜」
仲間たちは笑うが、巳冬は少しずつまた憂鬱になっていく。天気予報で雪となっているクリスマスにはどこにも行かないのだろう。
そう思っていた。
クリスマスの日、寒さで巳冬は目を覚ました。ブルリと体を震わせる。
青色のカーテンを開けると、空は曇り空だった。雪が降っていないことに巳冬はどこかホッとする。そしてパジャマからセーターに着替えた。
調理専門学校に行き始めた頃から、巳冬はマンションの一室で一人暮らしをしている。管理人の人がなんとか受け入れてくれた。
今日は出かける予定はない。世間の恋人はデートに忙しいだろうが、巳冬にはそんな相手はいない。恋人がいなかったことはないのだが、「アルビノって面白そう!」という理由が多く、長続きはしなかった。