私たちは魔法使い!
「魔法使いの二人は預かった。返してほしければ、指定する場所まで……だって!」

私は、手紙から顔を上げる。ドロシーとレイラさんは、驚いた顔を見せた。

「……ドロシー、行こう」

私は、ドロシーを見つめる。ドロシーは、俯いて「でも……」とどもった。

「私たちがこうしている間に、エミリアやセシリアは、すごく怖い思いをしているかもしれないんだよ!?」

私は、ドロシーの肩を持つ。ドロシーの顔は、不安と心配でいっぱいだった。

「私だって、怖い……だけど、エミリアとセシリアを助けたいの」

「……そうだね。行こう」

ドロシーは、不安そうだけど、覚悟を決めた顔で頷く。

「レイラさん。ここで待っていてください。私たちが、必ずエミリアとセシリアを助けます」

そう言って、私とドロシーは家を飛び出した。
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