極上パイロットが愛妻にご所望です
「開けてみて」
「あ、はい」
箱を開けると、横並びにルビーが大中小と五個連なるゴールドのネックレスだった。ルビーの赤がキュートでデザインはシンプル。でも、五つも連ねているルビーがあるからゴージャスである。
ネックレスにうっとりと、ため息が漏れる。
「とてもきれい……桜宮さん、ありがとうございます。もらっちゃって、いいんですか……?」
「もちろん。砂羽のために選んだんだから。これなら勤務中でも大丈夫だろ? いわゆるマーキング」
マーキング発言に笑った私はネックレスを彼の手に落とし、クルッと背を向けた。「つけてくれますか?」
仕事の髪型、夜会巻きなので、髪の毛を手で上げることなくつけてもらうのを待つ。
すぐにひんやりした感覚が喉元に触れた。そして指先を首元にやって、ルビーの部分をそっと撫でる。
お土産としてもらえるような代物ではないだろう。
「似合っている。普段でもつけていられるように選んだんだ。あ、シャンパンなくなったな。次は白ワインか。持ってくる」
シャンパンが底をつき、桜宮さんはすっくと立って、キッチンへ向かった。戻ってきた彼は白ワインを持ってきてふたつのグラスに注ぐ。彼のほうがかなり飲んでいるけど、顔色も口調もまったく変わっていない。
「あ、はい」
箱を開けると、横並びにルビーが大中小と五個連なるゴールドのネックレスだった。ルビーの赤がキュートでデザインはシンプル。でも、五つも連ねているルビーがあるからゴージャスである。
ネックレスにうっとりと、ため息が漏れる。
「とてもきれい……桜宮さん、ありがとうございます。もらっちゃって、いいんですか……?」
「もちろん。砂羽のために選んだんだから。これなら勤務中でも大丈夫だろ? いわゆるマーキング」
マーキング発言に笑った私はネックレスを彼の手に落とし、クルッと背を向けた。「つけてくれますか?」
仕事の髪型、夜会巻きなので、髪の毛を手で上げることなくつけてもらうのを待つ。
すぐにひんやりした感覚が喉元に触れた。そして指先を首元にやって、ルビーの部分をそっと撫でる。
お土産としてもらえるような代物ではないだろう。
「似合っている。普段でもつけていられるように選んだんだ。あ、シャンパンなくなったな。次は白ワインか。持ってくる」
シャンパンが底をつき、桜宮さんはすっくと立って、キッチンへ向かった。戻ってきた彼は白ワインを持ってきてふたつのグラスに注ぐ。彼のほうがかなり飲んでいるけど、顔色も口調もまったく変わっていない。