極上パイロットが愛妻にご所望です
イエローナイフは、オーロラが見られるというカナダの極北の街。
「本当に……?」
「ああ。俺も一週間休み取るから。砂羽にオーロラを見せたい」
あのときのことを朝陽は覚えていてくれたんだと、胸が熱くなった。
「うん! 行きたいっ! ありがとう! とっても嬉しいわ」
私は感激のあまり、朝陽の首に抱きついた。しっかりと彼の腕が背中に回り、抱きしめ返してくれる。
「ここ、どこだかわかってるのか?」
クスッと朝陽は笑みを漏らしたとき、どこからか私の知っている声が聞こえてきた。
「まったく! 熱々なんだから」
私は慌てて朝陽から飛びのいた。
声の主はCAの制服でキャリーケースを引いている久美だった。フライト帰りのようだ。隣には私服の城田機長の姿も。
落ち着かなく真っ赤になっている私に、三人は楽しそうに笑っている。
「城田さん、愛妻のお迎えですか。ご苦労さまです」
朝陽は先輩の城田機長にからかうように言葉をかける。少し冷やかすように聞こえるのは仲がいいのだろう。
「朝陽もか。お互い愛する人には勝てないな」
私は近づいてくるふたりに頭を下げる。
「本当に……?」
「ああ。俺も一週間休み取るから。砂羽にオーロラを見せたい」
あのときのことを朝陽は覚えていてくれたんだと、胸が熱くなった。
「うん! 行きたいっ! ありがとう! とっても嬉しいわ」
私は感激のあまり、朝陽の首に抱きついた。しっかりと彼の腕が背中に回り、抱きしめ返してくれる。
「ここ、どこだかわかってるのか?」
クスッと朝陽は笑みを漏らしたとき、どこからか私の知っている声が聞こえてきた。
「まったく! 熱々なんだから」
私は慌てて朝陽から飛びのいた。
声の主はCAの制服でキャリーケースを引いている久美だった。フライト帰りのようだ。隣には私服の城田機長の姿も。
落ち着かなく真っ赤になっている私に、三人は楽しそうに笑っている。
「城田さん、愛妻のお迎えですか。ご苦労さまです」
朝陽は先輩の城田機長にからかうように言葉をかける。少し冷やかすように聞こえるのは仲がいいのだろう。
「朝陽もか。お互い愛する人には勝てないな」
私は近づいてくるふたりに頭を下げる。