極上パイロットが愛妻にご所望です
「はあ~、消えちゃった……」
残念に思いながらも、あんなに雄大なオーロラを目にすることができてラッキーだった。もしかしたら、見られなかったかもしれないのだ。
途端に、寒さが身に染みてブルッと震える。
「キャビンへ入って身体を温めよう」
朝陽に手を引かれ、寒さでこわばった足でキャビンへ向かった。
ホテルへ戻ってきたのは、二十三時三十分を回っていた。
オーロラを見終えた私たちは、キャビンで温かいミネストローネスープとクラッカーで身体を温めてから、車で送ってもらった。
部屋に入ってすぐ手袋を取り、防寒着を脱いでニット帽を外す。
手は冷たくて、口元に持ってきて「はー」と息を吹きかけて温めていると、軽装になった朝陽がバスルームへ行き、すぐに戻ってくる。
「湯を入れているから」
「ありがとう。オーロラ、信じられないくらい美しかったね」
「ああ。今度は夏のオーロラにしようか。砂羽の鼻が真っ赤にならないように」
朝陽の指が私の鼻をちょんと触れる。
残念に思いながらも、あんなに雄大なオーロラを目にすることができてラッキーだった。もしかしたら、見られなかったかもしれないのだ。
途端に、寒さが身に染みてブルッと震える。
「キャビンへ入って身体を温めよう」
朝陽に手を引かれ、寒さでこわばった足でキャビンへ向かった。
ホテルへ戻ってきたのは、二十三時三十分を回っていた。
オーロラを見終えた私たちは、キャビンで温かいミネストローネスープとクラッカーで身体を温めてから、車で送ってもらった。
部屋に入ってすぐ手袋を取り、防寒着を脱いでニット帽を外す。
手は冷たくて、口元に持ってきて「はー」と息を吹きかけて温めていると、軽装になった朝陽がバスルームへ行き、すぐに戻ってくる。
「湯を入れているから」
「ありがとう。オーロラ、信じられないくらい美しかったね」
「ああ。今度は夏のオーロラにしようか。砂羽の鼻が真っ赤にならないように」
朝陽の指が私の鼻をちょんと触れる。