極上パイロットが愛妻にご所望です
「あ……、嘘。真っ赤?」
「先に入ってきて。バスタブが狭すぎて、ふたりじゃ入れないから」
「朝陽からでいいよ」
「いいから。手が凍っているみたいに冷たい」
クルッとバスルームのほうへ身体を向かされては、行くしかない。
「うん。じゃあ、お先に」
プロポーズされてからずっとふわふわと浮いているような気持ちでいる私はバスルームへ歩を進めた。
服を脱ぎ捨てて、湯の張られたバスタブに身体を沈めると、思わず「んー」と至福の声が出る。
まさかプロポーズされるなんて夢にも思わなかったな……。
朝陽のプロポーズとオーロラの余韻にひたるあまり、気づけば湯が温くなっていた。
いけない。早く出て朝陽も温まらないと。
「朝陽、今お湯を――」
バスルームのドアを開けた瞬間、言葉を失う。
部屋の灯りはほんのりオレンジ色で、小さなテーブルの上にホールケーキとシャンパンが用意されていた。
「こっちへ来て」
朝陽はバスローブ姿のままで突っ立っている私の手を引いて、ソファへと座らせる。
「砂羽、もう一度プロポーズさせて」
彼は私の前に片膝をつき、指輪の箱を開いて差し出す。
「先に入ってきて。バスタブが狭すぎて、ふたりじゃ入れないから」
「朝陽からでいいよ」
「いいから。手が凍っているみたいに冷たい」
クルッとバスルームのほうへ身体を向かされては、行くしかない。
「うん。じゃあ、お先に」
プロポーズされてからずっとふわふわと浮いているような気持ちでいる私はバスルームへ歩を進めた。
服を脱ぎ捨てて、湯の張られたバスタブに身体を沈めると、思わず「んー」と至福の声が出る。
まさかプロポーズされるなんて夢にも思わなかったな……。
朝陽のプロポーズとオーロラの余韻にひたるあまり、気づけば湯が温くなっていた。
いけない。早く出て朝陽も温まらないと。
「朝陽、今お湯を――」
バスルームのドアを開けた瞬間、言葉を失う。
部屋の灯りはほんのりオレンジ色で、小さなテーブルの上にホールケーキとシャンパンが用意されていた。
「こっちへ来て」
朝陽はバスローブ姿のままで突っ立っている私の手を引いて、ソファへと座らせる。
「砂羽、もう一度プロポーズさせて」
彼は私の前に片膝をつき、指輪の箱を開いて差し出す。