極上パイロットが愛妻にご所望です
返事のできないメッセージ
火曜日の午後、出社後更衣室で制服に着替え、上司である日向主任がいる事務所へ向かう。
実は日曜日と月曜日の二日間、休暇をもらっていた。土曜日は自分の休日だったけど、スタッフには自分の不在で二日間も迷惑をかけてしまった。休暇をもらったというよりも、取らされたといったほうが正しいのだけど。
右手が多少痛くても日曜日は出勤するつもりだった。それが土曜日の昼間、日向主任から電話をもらい、右手の具合を尋ねられた。桜宮さんから私の腱鞘炎の件で日向主任へ連絡が入ったとのことだった。
そのことを日向主任に聞いてから、桜宮さんは本当に私のことを考えてくれているのだと心が温かくなり、気持ちがグラついている。
事務所では日向主任がパソコンで作業をしていた。私が近づくと気づいてくれ、キーボードを打つ手を止めて席を立つ。
「日向主任、お休みをいただきありがとうございました」
「腱鞘炎の具合はどう? 無理をしたら長引くと判断して休んでもらったのよ」
日向主任はいたわるような笑みを浮かべる。
私の右手は肌色のテーピングが巻かれている。
実は日曜日と月曜日の二日間、休暇をもらっていた。土曜日は自分の休日だったけど、スタッフには自分の不在で二日間も迷惑をかけてしまった。休暇をもらったというよりも、取らされたといったほうが正しいのだけど。
右手が多少痛くても日曜日は出勤するつもりだった。それが土曜日の昼間、日向主任から電話をもらい、右手の具合を尋ねられた。桜宮さんから私の腱鞘炎の件で日向主任へ連絡が入ったとのことだった。
そのことを日向主任に聞いてから、桜宮さんは本当に私のことを考えてくれているのだと心が温かくなり、気持ちがグラついている。
事務所では日向主任がパソコンで作業をしていた。私が近づくと気づいてくれ、キーボードを打つ手を止めて席を立つ。
「日向主任、お休みをいただきありがとうございました」
「腱鞘炎の具合はどう? 無理をしたら長引くと判断して休んでもらったのよ」
日向主任はいたわるような笑みを浮かべる。
私の右手は肌色のテーピングが巻かれている。