WhiteSnowPrincess
その日の夜のこと。

「ルイス、お前はもう立派な王子。少し外の世界を見て勉強すべきだ。」

大きな窓のある部屋に長いテーブルが1つ。座っているのは高貴な服をまとった王とルイスだけです。

「はい、お父様。」

ルイスは器用にフォークとナイフを使い、肉料理を口へ運びました。

「明日から大臣達と共に、東の森の国にこの手紙を渡してきてくれ。いい体験になるだろう。」

「分かりました。」

王は返事を聞くと、笑みを浮かべ、真っ赤なワインを飲み干しました。

「うむ。それでこそわが息子だ。」

「……。」
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