WhiteSnowPrincess
――ガバッ

「だから、このまま死ねますかーっ!!!!!!!!!!!!!!」

気付くと鏡は、一般の一軒家よりも少し小さな家のベッドの上にいました。

「あ、あの…大丈夫?」

風のように澄んだ声。声のするほうを見ると、ラピスラズリ(※青い石)のような綺麗なブルーの瞳がこちらを覗いています。

「あなたがボクを…?」

「うん。倒れてるのが窓から見えたから。」

ひょこっと姿を表したのは、長い黒髪の少女。そのあまりの美しさに一瞬、彼女の背中に天使の羽が見えました。
鏡は彼女の正体がすぐに分かりました。

「天使……。」

「え?」

「ハッ…じゃない!あなた、白雪姫ですね!?」

「う、うん。確かに白雪姫だけど…きゃ!」

鏡は白雪姫の手を取り、ブンブンと上下に振りました。

「会いたかったです!てか、ファンです☆」

「え、え、えぇっ…///」

「あ、ご挨拶遅れました。ボクは鏡と申す者です。助けてくださり、ありがとうございます。」

戸惑う白雪姫に跪いた鏡は丁寧にあいさつしました。
白雪姫はポカンと口を開けたまま、はぁ。と生返事をしました。
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