ＷhiteＳnowＰrincess

――ｶﾁｯ

｢…あ。｣

しかし、鏡は５人の男に囲まれてしまいました。そのうちの３人の利き手は真っ赤に染まり、ヒタヒタと血が垂れています。

｢利き手じゃないその手では弾、当たらないでしょう？｣

｢ふっ…俺等は両手使えるよう、鍛えられているんだよ。バーカ。｣

１人の男が自信に満ちた目で鏡を見下ろし、鼻で笑いました。
どうやらその言葉に偽りはないようです。

｢ああ、成る程！…じゃあボクは今、凄いヤバいってことですよね？｣

さすがの鏡も両手を上げ、苦笑気味に顔を引きつらせました。