WhiteSnowPrincess
次の日。

「ど…どうかな?」

もじもじしながら姿を現した白雪姫は、ブルーのワンピースで髪を左右2つに縛っていました。勿論、花の髪飾りもつけています。

「ああ、とても似合う。」

「えへへ♪」

「ホホッ。…まるで孫娘が出来たみたいじゃなぁ。」

珍しくハピ爺がしんみりとし、白雪姫はなんだか切ない気持ちになりました。

「お嬢ちゃん、もし記憶が全部戻っても…ココにいてもいいんだぞ?」

ドクターはそっぽを向いたまま独り言のように言いました。白雪姫は少しびっくりしましたが、それはとても嬉しい言葉でした。

「ふふっ。ありがとう。」
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