WhiteSnowPrincess
「ルイスが…王子様…?」

白雪姫が唖然とする中、ルイスはさらに言葉を付け足しました。

「それに白雪姫は友達じゃない。僕はこの子が好きだ。だから恋人…妻にするんだ!」

「「ポッ(゚□゜)カーン」」

ヒュウヒュウー!と、今度は野次馬の拍手喝采。大臣と白雪姫は開いた口が塞がりませんでした。

「何の集まりだ…?お。お嬢ちゃん!こんなところにいたのか。」

すると、野次馬の騒ぎに紛れ、ドクターとハピ爺が姿を現しました。

「ホホッ。さ、帰るよ。」

白雪姫はナイスタイミングで救いの手を差し伸べられました。

「うん!帰る!」

「ちょっと待って、白雪姫!」

そしてそれを引き止めたのはルイスでした。

「ホッ?お友達かい?」

「ゔ、…えーっと…;;」

ハピ爺が呑気にそんなことを聞くと、ドクターがはっと目を見開きました。

「こいつは…南の国のルイス王子じゃないか。」

「大臣、この前お父様に言われて僕の“遊び相手”探してたよね?」

ルイスは大臣にしか聞こえない声で呟きます。

「は、はい。」

戸惑いつつも大臣は、姿勢をよくし直し、答えました。それを聞いたルイスは大臣に笑顔を向け、はっきりといいました。

「あの子にする。」

「…かしこまりました。」

大臣は他に何か言いたそうでしたが、頭を下げ、1歩下がりました。

「ねえ、返事…聞かせてよ。今は結婚とか無理だけど…僕の城へ来てくれないかな?」

ルイスは恥ずかしそうに袖で顔を隠します。

「ルイス………私には、ドクターとハピ爺っていう大切な家族がいるから…ごめん。」

しかし、白雪姫はドクターとハピ爺と手を繋ぎ、申し訳なさそうに微笑みました。
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