WhiteSnowPrincess
「君、が…?」

少女の問いに、白雪姫は静かに頷きました。

「あり が と   う。」

――スウゥ…

そして、光に包まれた少女は笑顔を見せ、消えていきました。

「このっ!」

女王は勢いよく手を振り上げ、また無数の白い手を出しました。

「今、助けてあげるね…。」

白雪姫は動じませんでした。

――パアァァァァァ…

銀色の光は大きく膨らみ、たちまち部屋全体を覆いつくしました。
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