WhiteSnowPrincess
「あ。女王ならさんざん暴れた挙句、逃亡したよ。だからもう魔女狩りはなくなった。」

「そう、でしたか…。お疲れ様でした。」

大臣はハンカチで額の汗を拭い、軽く頭を下げました。

「そこで提案。」

ルイスは白雪姫に向き直りました。

「実は、白雪姫と一緒に暮らしている老人はドワーフっていう貴重な種族なんだ。僕の国ならドワーフ達の住む村もある。彼らと一緒になら、来てくれないか?」

「あ…う、うん。」

白雪姫は白い頬を赤らめ、不器用に頷きました。
< 81 / 88 >

この作品をシェア

pagetop