過ちの傷跡 短編小説
躊躇した手
どうして・・




どうせ私にはいい思い出なんてない






なのにどうしてこう流れてくるのだろう






「辛いよ」





と叫んだあの日






「死にたい」





と願ったあの日





すべてが思い出になっていた





手を止めた私は






死ぬこともできない弱い人間だ







過ちは繰り返し行なわれる






過ちを止めることができるのは自分自身だ
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