あなたのその声で…
電話を切り終えて30分もしないうちに、2人組刑事はやってきた。



「すみません、会議室かなにか、個室でお話できるところはございますか?」

ベテランが言った。


「?ありますけど・・?ここじゃダメなんですか・・?」


あたしは不信感丸出しで問いかけた。



「すみません、できれば、あまり人の出入りがないところで、お話したいのですが・・・。」


刑事が続けた。



「・・・わかりました。こちらへどうぞ。」



あたしは2人を奥の応接室へ通した。



「今日は、あなたにお願いがありまして・・。」


ベテランが口を開く。



「はぁ・・。」


面倒くさい予感がビシビシした----。



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