あなたのその声で…
「ところで、留守電入れた件なんですけど・・。」


余計なコトを言いそうになってしまったので、あたしは話題を切り替えた。



「うん。日曜日でしょ?大丈夫だよ、パパいるから。」


彼女は幸せそうに、そう答えた。




本当に、幸せに嫌われてるんだな・・・。


初めて”彼女”に出会った時の印象を思い出しながら、あたしは、少しだけ、”彼女”に同情した。






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