あなたのその声で…
おとり捜査
日曜日、前日に刑事さんから電話があり、「明日は朝9時にお迎えに上がります。」
という連絡があったので、5分ほど前にマンションの下へ降りると、すでに刑事さんがきていた。
車は当然、パトカーなわけはなく、シルバーのセダンの車だった。
あたしは、まもなく完全に形をもってしまいそうな想いがバレないように、無表情で挨拶をする。
「おはようございます。」
助手席から、ベテラン刑事も降りてきた。
「今日はお休みのトコロ、本当にすみません。よろしくおねがいします。」
「はい・・・。」
車に乗り込んだ。
一つだけ、疑問に思っていたことを刑事さんに聞いてみる。
「あの・・、何があったかは教えてもらえないんでしょうけれど、”彼女”は、今日『逮捕』されるんですか?」
ベテラン刑事が間髪入れずに答えた。
「『逮捕』です。」--------。
という連絡があったので、5分ほど前にマンションの下へ降りると、すでに刑事さんがきていた。
車は当然、パトカーなわけはなく、シルバーのセダンの車だった。
あたしは、まもなく完全に形をもってしまいそうな想いがバレないように、無表情で挨拶をする。
「おはようございます。」
助手席から、ベテラン刑事も降りてきた。
「今日はお休みのトコロ、本当にすみません。よろしくおねがいします。」
「はい・・・。」
車に乗り込んだ。
一つだけ、疑問に思っていたことを刑事さんに聞いてみる。
「あの・・、何があったかは教えてもらえないんでしょうけれど、”彼女”は、今日『逮捕』されるんですか?」
ベテラン刑事が間髪入れずに答えた。
「『逮捕』です。」--------。