あなたのその声で…

あたしの気持ち

捜査が終わって、刑事さんが自宅まで送ってくれると言ったけれど、あたしは、街をブラブラしたいから、と断固断った。




本当は、もうこれで会えないんだと思ったら、これ以上深入りしたくなくって、自分の固まりかけている想いを完成させないためだったのだけれど。





あてもなく、あたしはブラブラと街中を彷徨う。




気が付けばいつの間にか自宅へ着いていた。



ふと、マンションん前を見ると、の前に人影がある。




「？」


そう思いながらも、あたしは入口へと急いだ。




オートロックを解除しようとしたところで、後ろから腕をつかまれる。




「！」


あたしは、恐怖に震えながら振り替えると、そこには刑事さんが立っていた。



「ど、どうしたんですか？」



「いや、今日のお礼をしてくるように上から言われたものですから・・・。」




「あ、そうですか・・・。」




あたしは（また、仕事、か・・・・。）


とがっかりした気持と、また会えた喜びみたいなもので、よく分らない表情をしていたと思う。




「これ・・・」



刑事さんがなにか差し出した。




よく見ると、それは
このあたりでは結構有名なお菓子屋さんの包み。