あなたのその声で…
飛行機に乗ってからは、離陸も、搭乗時間も、着陸もすべてがあっという間だった。



実際には4時間も同じ乗り物に乗っていたのだから、たいくつを感じてもおかしくないけれど、そこはもう、人生初の一人旅ですから。





空港へ降り立つと、『いらっしゃい』とばかりに、ギンギンの太陽が照り付ける。



それでも、その暑さは決して不快じゃなかった。




旅行会社の人が空港まっで迎えに来てくれていた。



今回のツアーはほとんどが高齢者の約10名。



平日のパックだもん、そんなもんか。



あたしは、そう思いながらも、同年代を求めて周囲を見回してしまう。







ふと、一人の女性が目に止まった…。
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