あなたのその声で…
「彼にね、フラれちゃったの。だから、気分転換。」






こんなかわいい人をフルなんて・・・。


一体どんないいオトコなんだよ・・・。



まさか、初対面でそんなことが言えるはずもなく、あたしは心の中で叫んだ。





「そうなんだ。あたしも同じようなもん、かな?」



あたしは、なるべく彼女の表情を真似たつもりだったけれど、多分それは上手くはいかなかった。









それからホテルまでの1時間弱は、あたしも彼女も喋りっ放しだった。


彼女の名前は『サクラ』といった。


なんて、イメージとピッタリな名前なんだろう・・・。


あたしは、その名前にまたウットリしてしまう。

そのあと、何故か共通点が多いあたしとサクラは、大いに盛り上がった。

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