あなたのその声で…
主に話題は、恋の話。

結局ホテルに着いても、あたしたちの話がつきることはなく、そのままあたしの部屋で飲むことになった。






「っつ~か、このツアーにあなたがいてくれて、本当に良かった!最初空港について、メンバー見たとき、正直、引き返そうかと思ったもん!」



「それはあたしも一緒だよ~!ま、平日だし、こんなもんかなって若干諦めもあったけどね。」




あたしたちは、散々のんで、好き勝手なことをしゃべり、気がつくと深夜1時を回っていた。





睡魔がすぐそこまできていたことに突然気がついたあたしは、
「そろそろ寝よっか?明日もあるし。」


とサクラに問い掛けた。



すると、サクラは、

「あたしお風呂に入らないと眠れない。しかも今日結構汗、かいたし。」



と言い出した。



そう言われてみれば、今は夏。
しかも、ココは南国。


お風呂に入らずこのまま寝てしまうのは、女子としていかがなものか・・・・。




そう思ったあたしは、この部屋について、すぐ気がついた、ベランダのジャグジーを思い出した。




「そだ!ジャグジー入ろうよ!せっかくの旅行だし、普段できないことしないとねっ!」




そう言ってテラスにあるジャグジーにお湯を溜め始めた。




ドボドボとお湯が溜まる音。



それがまた、非日常を感じさせて、あたしたちは、また、飲んだ。

< 61 / 79 >

この作品をシェア

pagetop