あなたのその声で…
「のぼせ、ちゃうね?」


すでにあたまがボーっとしているあたしの手を引いて、サクラがベットへと誘う。


あたしはすでに、彼女の言いなりだった。



まだ、一つの乱れもないベットへと全裸のあたしたちは向かう。


サクラは、室内の電気を消して、自分のバックから何かを取り出した。


「横になって・・・。」


まだボンヤリとした頭のまま、ベットに横たわると、ふいに股間に冷たいものが触れる。

「えっ?」


「もう、こんなの必要ないぐらいだけど、こうしたほうが気持ちいいから。」


サクラがあたしに塗ったものは、こういう時に使うゼリーのようなものだった。


始めは冷たかったソレも、いつのまにかあたしの体温と同じになって、トロトロと伝う。

「いつもは、自分専用なんだけど・・。」


そう言って、サクラは次に“ヴヴヴ・・・”と振動する小さなピンク色の道具をあたしにあてた。


「あぁっ・・!」

思わず激しい声が出てしまった。


「それでいいのよ。そのまま、感じるままに声、出して・・。」


そう耳元で囁かれながら、甘い甘いサクラの唇をもらったときには、すでにあたしは失神しかけていた・・・。
< 65 / 79 >

この作品をシェア

pagetop