あなたのその声で…
あなたのその声で…
「ごめんっ!けどさ、もう”彼女”と会うことはないだろうし、万が一連絡があったとしても、守ってくれる人がいるもんっ!大丈夫でしょ!」


「うん・・・。そだね。今はもう、平気、だよね?」




あたしはなんとか自分の心臓を落ち着けた。




あれ依頼、結局”彼女”からの連絡はない。


刑事さんも、守秘義務?みたいなものがあるみたいで、何も話してくれないから、あたしもあえて聞いていない。


けど、もう、平気。




これから、彼が一生あたしを守ってくれる。





暖かい腕で。





あまり変えないクールな表情の中に時々やさしさを含ませて。





そして、あたしの大好きな、あなたのその声で------。
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