屍病
三階に到着し、音楽室に向かって歩く。
暗い廊下……とはいえ、随分暗闇にも慣れたから、どこに何があるかくらいはわかるようになったかな。
「赤ん坊は寝てるのかな。あの男の子、赤ん坊をあやすのが上手いのかもしれないな」
イーターとの戦い、竜也と風雪とのいざこざ、そして下足箱のバリケード。
音楽室で待てと伝えてから、結構長い時間が経過してしまった。
音楽室の前から離れてないといいけど。
そんな心配をしながら音楽室に近付くと、防音扉の前に人影があった。
ひとりじゃない……男の子とは別に、もうひとりの人影。
「……ん? おう、やっと来たのかよ! 先にメシ食ってるぜ。いやあ、冷めてても美味いもんだな。コンビニ弁当がこんなに美味いなんてな」
桐山が、お弁当を食べながら私達に手を振ったのだ。
それを認識した瞬間、雄大が駆け出した。
そして、お弁当を食べている桐山に、拳を振り下ろしたのだ。
「ぐはっ! い、痛てぇな! 何すんだよ! 弁当もこぼれちまった!」
「貴様! こんなところで呑気に弁当を食っている間に! 高下が殺されたんだぞ! 貴様が逃げなければ、もしかしたら死なずに済んだかもしれないのに!」
暗い廊下……とはいえ、随分暗闇にも慣れたから、どこに何があるかくらいはわかるようになったかな。
「赤ん坊は寝てるのかな。あの男の子、赤ん坊をあやすのが上手いのかもしれないな」
イーターとの戦い、竜也と風雪とのいざこざ、そして下足箱のバリケード。
音楽室で待てと伝えてから、結構長い時間が経過してしまった。
音楽室の前から離れてないといいけど。
そんな心配をしながら音楽室に近付くと、防音扉の前に人影があった。
ひとりじゃない……男の子とは別に、もうひとりの人影。
「……ん? おう、やっと来たのかよ! 先にメシ食ってるぜ。いやあ、冷めてても美味いもんだな。コンビニ弁当がこんなに美味いなんてな」
桐山が、お弁当を食べながら私達に手を振ったのだ。
それを認識した瞬間、雄大が駆け出した。
そして、お弁当を食べている桐山に、拳を振り下ろしたのだ。
「ぐはっ! い、痛てぇな! 何すんだよ! 弁当もこぼれちまった!」
「貴様! こんなところで呑気に弁当を食っている間に! 高下が殺されたんだぞ! 貴様が逃げなければ、もしかしたら死なずに済んだかもしれないのに!」