屍病
命を奪う者
眠りに落ちて、どれくらいの時間が流れただろう。
目を覚まして起きても、辺りは真っ暗だからわからない。
「随分眠った……のかな? 皆は起きてる?」
身体を起こして音楽室の中を見回しても、まだ誰も起きていないようで。
もうひと眠りしようかとも思ったけど、眠気もなくて眠れそうにない。
そう言えば、お弁当が入っていた買い物かごに、他にも色んな物が入ってた気がする。
手当たり次第にかごに入れたんだろうな。
何が入っているかなと、真倫ちゃん手を解き、買い物かごに近付いた。
「汗ふきシートに髭剃り、マスクにリップクリーム……」
必要、不必要関係なく、本当に目に付いたものなんでも入れたと言う感じがする。
その中で出てきた歯ブラシ。
「あ、歯ブラシ! 良かった、口の中が何だか気持ち悪かったんだよね」
寝る前に、手洗い場で指で口の中を洗ったものの、どうにも気になっていたからこれは助かる。
「ふぁ……あぁ? どうした芹川、腹減ったのか?」
私が買い物かごを物色していると、桐山が目を覚ました。
「え? まだお腹は減ってないけど、歯ブラシがあったから歯磨きしようかなと思って」
「ふーん。生きるか死ぬかって時に、歯磨きが必要かね? で、でもまあ、口臭は気になるよな」
目を覚まして起きても、辺りは真っ暗だからわからない。
「随分眠った……のかな? 皆は起きてる?」
身体を起こして音楽室の中を見回しても、まだ誰も起きていないようで。
もうひと眠りしようかとも思ったけど、眠気もなくて眠れそうにない。
そう言えば、お弁当が入っていた買い物かごに、他にも色んな物が入ってた気がする。
手当たり次第にかごに入れたんだろうな。
何が入っているかなと、真倫ちゃん手を解き、買い物かごに近付いた。
「汗ふきシートに髭剃り、マスクにリップクリーム……」
必要、不必要関係なく、本当に目に付いたものなんでも入れたと言う感じがする。
その中で出てきた歯ブラシ。
「あ、歯ブラシ! 良かった、口の中が何だか気持ち悪かったんだよね」
寝る前に、手洗い場で指で口の中を洗ったものの、どうにも気になっていたからこれは助かる。
「ふぁ……あぁ? どうした芹川、腹減ったのか?」
私が買い物かごを物色していると、桐山が目を覚ました。
「え? まだお腹は減ってないけど、歯ブラシがあったから歯磨きしようかなと思って」
「ふーん。生きるか死ぬかって時に、歯磨きが必要かね? で、でもまあ、口臭は気になるよな」