屍病
「あ……ああ……りゅ、竜也!! 竜也ああぁぁぁ!!」
風雪の悲痛な叫びが響き渡り、慌てた様子で窓際まで駆け寄る。
そして、見てしまったのだろう。
イーターに引き裂かれ、無惨に食い散らかされる姿を。
すぐに振り返り、壁に背中を付けるようにその場に座り込んだのだ。
「お、おい……マジかよ。え? 何これ。これって俺達が竜也さんを殺したってことになるのか? イーターに襲われたとかじゃなくて……俺達が突き落としたことになるのか?」
あまりに衝撃的な出来事に、桐山も混乱しているようで。
いや、桐山だけじゃない。
私と雄大も、真倫ちゃんに大河くんも。
まさかこんなことになるなんて思いも寄らなかったと、呆然と立ち尽くすしかなかった。
桐山が言うように、直接イーターが死因となったわけじゃない。
イーターが山中を受け止めて、食べ始めたのは間違いないことだけど、仮にイーターがいなくて同じことが起こったら、もしもその時死なないにしても、いずれ死んでいただろうことは明白。
つまり、私達は……人を殺したんだ。
そうしなければこちらが殺されるかもしれないという状況であったにせよ。
風雪の悲痛な叫びが響き渡り、慌てた様子で窓際まで駆け寄る。
そして、見てしまったのだろう。
イーターに引き裂かれ、無惨に食い散らかされる姿を。
すぐに振り返り、壁に背中を付けるようにその場に座り込んだのだ。
「お、おい……マジかよ。え? 何これ。これって俺達が竜也さんを殺したってことになるのか? イーターに襲われたとかじゃなくて……俺達が突き落としたことになるのか?」
あまりに衝撃的な出来事に、桐山も混乱しているようで。
いや、桐山だけじゃない。
私と雄大も、真倫ちゃんに大河くんも。
まさかこんなことになるなんて思いも寄らなかったと、呆然と立ち尽くすしかなかった。
桐山が言うように、直接イーターが死因となったわけじゃない。
イーターが山中を受け止めて、食べ始めたのは間違いないことだけど、仮にイーターがいなくて同じことが起こったら、もしもその時死なないにしても、いずれ死んでいただろうことは明白。
つまり、私達は……人を殺したんだ。
そうしなければこちらが殺されるかもしれないという状況であったにせよ。