屍病
雄大と桐山のふたりの会話で方向性が決まって行く。
まあ、それは仕方ないかな。
真倫ちゃんも大河くんも、言葉には出さないだろうけど、山中を殺した当事者だ。
こうなるとは思っていなかった……とはいえ、ショックは大きいだろう。
風雪は風雪で、どうすればいいかわからないといった様子で頭を抱えている。
この部屋に入って来た時とは一転して、小さくなっているのだから。
「風雪さん、どこの電気を点けたかわかりますか? 俺達は電気を消しに行きます」
「そんなの、自分達で見てくればいいでしょ。なんで私が、竜也を殺したやつらに協力しなければならないんだよ」
協力はしてくれないと思ったけど、そう言われると私も辛い。
「……仕方ない。俺達で見に行くぞ。俺が一階を見に行く。桐山は二階を見てくれ。電気が点いている場所は、廊下からでもわかるだろ」
「お、おう……に、二階でいいんだな」
イーター達に近付く一階じゃないと知って、安心したのか桐山が安堵の吐息を漏らした。
「山瀬と芹川、大河はここにいてくれ。全員で動けば風雪に締め出されかねないし、大河を置いて行けば、風雪に殺されかねないからな」
まあ、それは仕方ないかな。
真倫ちゃんも大河くんも、言葉には出さないだろうけど、山中を殺した当事者だ。
こうなるとは思っていなかった……とはいえ、ショックは大きいだろう。
風雪は風雪で、どうすればいいかわからないといった様子で頭を抱えている。
この部屋に入って来た時とは一転して、小さくなっているのだから。
「風雪さん、どこの電気を点けたかわかりますか? 俺達は電気を消しに行きます」
「そんなの、自分達で見てくればいいでしょ。なんで私が、竜也を殺したやつらに協力しなければならないんだよ」
協力はしてくれないと思ったけど、そう言われると私も辛い。
「……仕方ない。俺達で見に行くぞ。俺が一階を見に行く。桐山は二階を見てくれ。電気が点いている場所は、廊下からでもわかるだろ」
「お、おう……に、二階でいいんだな」
イーター達に近付く一階じゃないと知って、安心したのか桐山が安堵の吐息を漏らした。
「山瀬と芹川、大河はここにいてくれ。全員で動けば風雪に締め出されかねないし、大河を置いて行けば、風雪に殺されかねないからな」