屍病
「くっ! 早く……早くしてくれ桐山!」
そう、雄大が叫んだ時だった。
バリバリッと、ドアの四箇所からイーター達の手が飛び出して、私達を掴むように手が襲いかかったのだ。
「う、うわあああああああっ!」
「い、いやあああああああっ!!」
それを振り払うように身体を捻り、私は床に倒れ込んだ。
真倫もなんとか振り払ったけれど、雄大はというと……。
「あがっ! ぐっ……」
指がおかしな方向に曲がっていながらも、イーターの手は雄大の首を掴んでいたのだ。
人の四肢を、腹を引き裂く程の力を持つイーター。
そんな力で絞められたら、あっという間に殺されてしまう!
突然のことで、雄大の手から床に落下した包丁。
私がそれを掴んだのは、助けないといけないなんて考えていたからじゃない。
迷ったら殺される。
茂手木の時だって、高下の時だって。
すぐに動いていれば、結果は変わったのかななんて後悔があったから。
怖いと感じるよりも先に、身体が動いた。
雄大の首を絞めている手に、立ち上がって包丁を振り下ろす。
ゴリッと骨に当たる感触があったけれど、さらに力を込めて。
驚いたように手を広げたイーター。
雄大は拘束を解かれ、ドアから離れた。
そう、雄大が叫んだ時だった。
バリバリッと、ドアの四箇所からイーター達の手が飛び出して、私達を掴むように手が襲いかかったのだ。
「う、うわあああああああっ!」
「い、いやあああああああっ!!」
それを振り払うように身体を捻り、私は床に倒れ込んだ。
真倫もなんとか振り払ったけれど、雄大はというと……。
「あがっ! ぐっ……」
指がおかしな方向に曲がっていながらも、イーターの手は雄大の首を掴んでいたのだ。
人の四肢を、腹を引き裂く程の力を持つイーター。
そんな力で絞められたら、あっという間に殺されてしまう!
突然のことで、雄大の手から床に落下した包丁。
私がそれを掴んだのは、助けないといけないなんて考えていたからじゃない。
迷ったら殺される。
茂手木の時だって、高下の時だって。
すぐに動いていれば、結果は変わったのかななんて後悔があったから。
怖いと感じるよりも先に、身体が動いた。
雄大の首を絞めている手に、立ち上がって包丁を振り下ろす。
ゴリッと骨に当たる感触があったけれど、さらに力を込めて。
驚いたように手を広げたイーター。
雄大は拘束を解かれ、ドアから離れた。