屍病
「安心して生きる為には、イーターやクリーチャーが邪魔なわけでしょ? でも、イーターなら上手くやれば簡単に殺せるよね」
音楽室に押し寄せたイーターを、桐山達3人で全滅させることが出来たのだからと、尋ねると未来さんが頷いた。
「でも、問題はクリーチャーだ。見ただろう、海原くんを。横に振り払っただけで、神岩様に叩き付けられて……それに、刃物も通らないほど硬質の皮膚だ。チェーンソーがあったとしても、歯が立たないかもしれない」
「うん。だったら、拳銃はダメですか?」
「拳銃だって? 包丁が折られたのに、エアガンなんかで……」
と、そこまで春瑠さんは言って、閃いたかのようにルームミラー越しに私を見た。
「ま、まさか本物……警察官のイーターを?」
「生きる為に必要になるならと思ったんですけど」
少し、沈黙が続いた。
私、何かおかしいことを言ったかなと思ったけど、春瑠さんは真剣に考えているようで。
答えを待たされる沈黙が、こんなにソワソワするなんて思わなかったよ。
なにも無理してクリーチャーを殺す必要はなくて、今まで通り隠れて生活するというなら必要はないだろうけど。
音楽室に押し寄せたイーターを、桐山達3人で全滅させることが出来たのだからと、尋ねると未来さんが頷いた。
「でも、問題はクリーチャーだ。見ただろう、海原くんを。横に振り払っただけで、神岩様に叩き付けられて……それに、刃物も通らないほど硬質の皮膚だ。チェーンソーがあったとしても、歯が立たないかもしれない」
「うん。だったら、拳銃はダメですか?」
「拳銃だって? 包丁が折られたのに、エアガンなんかで……」
と、そこまで春瑠さんは言って、閃いたかのようにルームミラー越しに私を見た。
「ま、まさか本物……警察官のイーターを?」
「生きる為に必要になるならと思ったんですけど」
少し、沈黙が続いた。
私、何かおかしいことを言ったかなと思ったけど、春瑠さんは真剣に考えているようで。
答えを待たされる沈黙が、こんなにソワソワするなんて思わなかったよ。
なにも無理してクリーチャーを殺す必要はなくて、今まで通り隠れて生活するというなら必要はないだろうけど。