屍病
そんなわけで、音楽室に春瑠さんを残して、私達はトイレの前の手洗い場で身体を洗うことになった。
真っ暗な廊下。
お互いのシルエットはわかるけど、照明の下ほどハッキリとわかるわけじゃない。
そんな中で服を脱ぎ、タオルを濡らして身体を拭く。
「あー……シャワーがあったら文句なしだけど、これはこれで気持ちいいね。でも、上は良いとして下はどうするのこれ。替えのパンツとかないわけでしょ?」
誰よりも早く全裸になった風雪が、身体を拭きながら首を傾げた。
「ごめんなさい。シャツも男性物だし、下着の替えはないの。洗って干すしかないけど……」
「……クソ兄貴の前で、ノーパンとか死んでも嫌だね。私達はともかくさ、未来さん可愛いから襲われちゃうかもよ?」
「そ、そんなこと! あるはずないでしょ!」
いや、中学生の前でなんて話をしてるんだか。
「真倫ちゃん、どうする?」
「どうするったって……いざとなったら家に戻って、替えの服を取ってくればいいだけじゃない? 今は身体を洗って、今の下着をつけるしかないでしょ」
まあ、そうだよね。
こんな状況で、贅沢なんて言ってられない。
決して気持ちのいいものではないけど、我慢をしなければならないのだ。
真っ暗な廊下。
お互いのシルエットはわかるけど、照明の下ほどハッキリとわかるわけじゃない。
そんな中で服を脱ぎ、タオルを濡らして身体を拭く。
「あー……シャワーがあったら文句なしだけど、これはこれで気持ちいいね。でも、上は良いとして下はどうするのこれ。替えのパンツとかないわけでしょ?」
誰よりも早く全裸になった風雪が、身体を拭きながら首を傾げた。
「ごめんなさい。シャツも男性物だし、下着の替えはないの。洗って干すしかないけど……」
「……クソ兄貴の前で、ノーパンとか死んでも嫌だね。私達はともかくさ、未来さん可愛いから襲われちゃうかもよ?」
「そ、そんなこと! あるはずないでしょ!」
いや、中学生の前でなんて話をしてるんだか。
「真倫ちゃん、どうする?」
「どうするったって……いざとなったら家に戻って、替えの服を取ってくればいいだけじゃない? 今は身体を洗って、今の下着をつけるしかないでしょ」
まあ、そうだよね。
こんな状況で、贅沢なんて言ってられない。
決して気持ちのいいものではないけど、我慢をしなければならないのだ。