屍病
皆と同じように、少し眠くなって。


横になろうかなと、眠っている真倫ちゃんの隣に寝転がった。


「真倫ちゃん、よっぽど疲れたんだね」


寝息を立てる真倫ちゃんの頬をツンツンとつついてみせる。


当然眠っているから反応はないけど、なんだか心が安らぐよ。


そっと手を握って、温もりを感じながら目を閉じる。


真っ暗な闇が広がる世界。


その中にいても、手から感じる真倫ちゃんの温もりが、安心感をくれて。


「うーん……愛莉……」


私の夢でも見ているのか、寝言で私の名前を呼ぶなんて。


「ここにいるよ、真倫ちゃん」


そう呟くと、私の身体に腕が回された。


そして、引き寄せるように抱き締められて。


目を開けると、コツンと額が当たるくらいに近付いたのだ。


女の子同士なのに、ドキドキする。


大切な友達……大好きな友達。


いつも私の味方でいてくれた、私の真倫ちゃん。


寝息が私の唇にかかるくらいに近付いて。


胸の高鳴りを抑えられなくなった私は、小さく呟いた。





「真倫ちゃん……大好き」





そして、顔を上げて唇を重ねる。


柔らかな感触を唇に感じて。


少し恥ずかしくなって唇を離し、私は再び目を閉じた。
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