屍病
春瑠さんの言う通り、神社にいたクリーチャーはイーターを食べていた。
だとすると、ここにいるイーター達を全員食べてくれたら……この数のイーターから逃げるよりも、一匹のクリーチャーから逃げる方が、生き延びる可能性はある!
「そ、そうか。いいぞ、クリーチャー。ほら、イーターを食べろ! 目の前にいっぱいいるだろ!」
おかしなもので、いつの間にか私達はクリーチャーを応援している。
どちらも私達を食べようとする怪物には違いないのに。
そして、近くにいたイーターの頭部を、鋭利な指で切断し、中に詰まっていた脳みそを食べ始めたのだ。
やったと思う反面、イーターを殺す速度が遅い。
ひとり殺しては食べ、またひとり殺しては食べを繰り返しているけど、この調子では全員殺すのにどれだけ時間がかかるか。
「あぁ! もうっ! 早く! 早く殺してよ!」
と、風雪が待ちきれない様子で唸った直後、それは聞こえた。
「オ姉ちゃぁぁン、お姉チャぁぁぁん。痛イよ、助けテぇぇぇぇ。お姉ちゃァァァン。おねエちゃァァァん」
クリーチャーの肩に、崩れた大河くんの顔が浮かび上がって……苦しそうにそう叫び始めたのだ。
だとすると、ここにいるイーター達を全員食べてくれたら……この数のイーターから逃げるよりも、一匹のクリーチャーから逃げる方が、生き延びる可能性はある!
「そ、そうか。いいぞ、クリーチャー。ほら、イーターを食べろ! 目の前にいっぱいいるだろ!」
おかしなもので、いつの間にか私達はクリーチャーを応援している。
どちらも私達を食べようとする怪物には違いないのに。
そして、近くにいたイーターの頭部を、鋭利な指で切断し、中に詰まっていた脳みそを食べ始めたのだ。
やったと思う反面、イーターを殺す速度が遅い。
ひとり殺しては食べ、またひとり殺しては食べを繰り返しているけど、この調子では全員殺すのにどれだけ時間がかかるか。
「あぁ! もうっ! 早く! 早く殺してよ!」
と、風雪が待ちきれない様子で唸った直後、それは聞こえた。
「オ姉ちゃぁぁン、お姉チャぁぁぁん。痛イよ、助けテぇぇぇぇ。お姉ちゃァァァン。おねエちゃァァァん」
クリーチャーの肩に、崩れた大河くんの顔が浮かび上がって……苦しそうにそう叫び始めたのだ。