屍病
その声と同時に、イーター達も一斉にこちらを見上げた。
「ま、まずい! 見付かった!」
一刻も早く、この場から逃げないと待っているのは死だ!
食糧や雑貨、せっかく取ってきたけど、持って逃げられるはずがない。
「う、裏から逃げよう! 正面はダメだ!」
「固まるなよ! 分かれて逃げろ!」
場は混乱状態。
どの言葉に従えば良いかもわからずに、私は動くことすら出来なかった。
「愛莉! 何してるの! ほら、逃げるよ!」
真倫ちゃんに手を引かれ、音楽室から出ようとした時だった。
「お姉チャぁぁぁん! オ姉チャァァァん!」
バリンと、ガラスを割る音と共に、三階だというのにクリーチャーが入って来たのだ。
「な、なんてやつだ! キミ達は先に行け! 僕が時間を稼いでみせる! 早く!」
そう言い、春瑠さんが私達を音楽室から追い出すと、ドアに鍵をかけた。
「う、嘘! 春瑠さん!」
「うおおおおおおっ! これでも食らえっ!」
教室の中から、パンパンという渇いた音。
警察官から奪った拳銃を、クリーチャーに向かって撃ってるんだ。
「ま、まずい! 見付かった!」
一刻も早く、この場から逃げないと待っているのは死だ!
食糧や雑貨、せっかく取ってきたけど、持って逃げられるはずがない。
「う、裏から逃げよう! 正面はダメだ!」
「固まるなよ! 分かれて逃げろ!」
場は混乱状態。
どの言葉に従えば良いかもわからずに、私は動くことすら出来なかった。
「愛莉! 何してるの! ほら、逃げるよ!」
真倫ちゃんに手を引かれ、音楽室から出ようとした時だった。
「お姉チャぁぁぁん! オ姉チャァァァん!」
バリンと、ガラスを割る音と共に、三階だというのにクリーチャーが入って来たのだ。
「な、なんてやつだ! キミ達は先に行け! 僕が時間を稼いでみせる! 早く!」
そう言い、春瑠さんが私達を音楽室から追い出すと、ドアに鍵をかけた。
「う、嘘! 春瑠さん!」
「うおおおおおおっ! これでも食らえっ!」
教室の中から、パンパンという渇いた音。
警察官から奪った拳銃を、クリーチャーに向かって撃ってるんだ。