屍病
「じゃあ雄大。私達がやらなきゃならないことはなんだ? 目的は何で、どうすれば良いのか教えてくれ」
「山瀬、俺にわかるはずがないだろ。目的を持つには情報がないし、状況もわからなさすぎる。下手に行動は起こせないんだ。今は様子見をするしかない」
結局は、話をしても私達ではこれくらいしか意見が出ない。
何もわからないんだから仕方がないけど、何もしなくても恐怖と不安だけは私達を襲ってくる。
「やっぱり……これは祟りかしらね」
しばらくの沈黙の後、茂手木がポツリとそう呟いた。
「祟り? なんだよ祟って。俺達は別に何にもしてねぇぞ? ただたこ焼き食ってただけで祟られるわけねぇだろ」
「桐山、少し黙っててくれない? 皆は、今日のお祭りがどんな意味のあるお祭りだか知ってる?」
お祭りの意味……か。
そう言えば、まだおばあちゃんが生きていた頃に聞いたことがあるような。
何だったかな……何か、少し怖いように思えたような。
と、そこまで考えた時、おばあちゃんの顔と口元が思い出された。
「あっ」
小さく声を出して顔を上げると、皆が私を見る。
「何。知ってるなら言いなよ。どうせ何も知りはしないんでしょ」
と、高下がバカにするように言ったけれど、私は少し俯いて口を開いた。
「山瀬、俺にわかるはずがないだろ。目的を持つには情報がないし、状況もわからなさすぎる。下手に行動は起こせないんだ。今は様子見をするしかない」
結局は、話をしても私達ではこれくらいしか意見が出ない。
何もわからないんだから仕方がないけど、何もしなくても恐怖と不安だけは私達を襲ってくる。
「やっぱり……これは祟りかしらね」
しばらくの沈黙の後、茂手木がポツリとそう呟いた。
「祟り? なんだよ祟って。俺達は別に何にもしてねぇぞ? ただたこ焼き食ってただけで祟られるわけねぇだろ」
「桐山、少し黙っててくれない? 皆は、今日のお祭りがどんな意味のあるお祭りだか知ってる?」
お祭りの意味……か。
そう言えば、まだおばあちゃんが生きていた頃に聞いたことがあるような。
何だったかな……何か、少し怖いように思えたような。
と、そこまで考えた時、おばあちゃんの顔と口元が思い出された。
「あっ」
小さく声を出して顔を上げると、皆が私を見る。
「何。知ってるなら言いなよ。どうせ何も知りはしないんでしょ」
と、高下がバカにするように言ったけれど、私は少し俯いて口を開いた。