屍病
ガンッという激しい音の後、勢い余って窓枠とガラスまで粉砕する強烈な一撃。
茂手木の頭部から牙が外れ、イーターは廊下に仰向けに倒れた。
「はっ! ま、まずい! 桐山! なんでもいい武器を取れ!」
「む、無理無理! 無理だって!」
何かに気付いたように、雄大が椅子を持ち、真倫ちゃんと共に廊下に飛び出した。
倒れたイーターを殴っているのだろう。
ガンガンという音が、廊下だけでなく教室にも響く。
そして、しばらくするとその音は止んだ。
イーターを殺したのか……二人の動きは肩が小さく上下に揺れているだけ。
少しすると雄大が動き、廊下の電気が消えて、再び暗闇の中に戻った。
光が見えれば、ここに人がいると知らせるようなものだと、教室内の電気も点けなかった。
でも……床に座り込んで、壁にもたれている茂手木がどうなったのか。
廊下側だけでも電気を点けないとわからない。
「も、茂手木さん? だ、大丈夫?」
何とか立ち上がり、ゆっくりと茂手木に近付いた。
「茂手木! 無事か!?」
そして、雄大が廊下側の電気を点けた時。
その悲惨な姿が、私達の目に飛び込んで来たのだ。
茂手木の頭部から牙が外れ、イーターは廊下に仰向けに倒れた。
「はっ! ま、まずい! 桐山! なんでもいい武器を取れ!」
「む、無理無理! 無理だって!」
何かに気付いたように、雄大が椅子を持ち、真倫ちゃんと共に廊下に飛び出した。
倒れたイーターを殴っているのだろう。
ガンガンという音が、廊下だけでなく教室にも響く。
そして、しばらくするとその音は止んだ。
イーターを殺したのか……二人の動きは肩が小さく上下に揺れているだけ。
少しすると雄大が動き、廊下の電気が消えて、再び暗闇の中に戻った。
光が見えれば、ここに人がいると知らせるようなものだと、教室内の電気も点けなかった。
でも……床に座り込んで、壁にもたれている茂手木がどうなったのか。
廊下側だけでも電気を点けないとわからない。
「も、茂手木さん? だ、大丈夫?」
何とか立ち上がり、ゆっくりと茂手木に近付いた。
「茂手木! 無事か!?」
そして、雄大が廊下側の電気を点けた時。
その悲惨な姿が、私達の目に飛び込んで来たのだ。