屍病
2年2組の教室。
ここは、トイレも近くて外の様子もわかる部屋。
その中に入った私達は、相変わらず電気も点けずに椅子に腰掛けた。
「はぁ……疲れたな。改めて、何が何だかわからないぜ……俺もう、眠くなってきたわ」
椅子に座るなり、桐山がため息混じりにそう吐き出した。
「無理もない。こんなこと、普通に生活していたら経験することじゃないからな。大人には頼れない。俺達の力で何とかしなければならないんだから」
雄大は、常に正解の道を見つけようとしている。
その為に無理をしているんじゃないかなと、私の目には映ってしまうんだけど、本当のところはどうなのかな。
「でもさ雄大。茂手木のことだけど……本当はどう思ってるの? 本当に茂手木を殺すべきだったって思ってる?」
「そうそう、俺もそれが聞きたかったんだよ。あの雰囲気じゃ、とてもじゃねえけど聞けなかったからな」
真倫ちゃんの問いに、桐山が乗っかる形で雄大に尋ねる。
「正直……わからない。人の生死の決定権を誰が握れるって言うんだ。だけど……あの茂手木は苦しそうで見ていられなかった。俺の感情が入っていたことは否定できない」
ここは、トイレも近くて外の様子もわかる部屋。
その中に入った私達は、相変わらず電気も点けずに椅子に腰掛けた。
「はぁ……疲れたな。改めて、何が何だかわからないぜ……俺もう、眠くなってきたわ」
椅子に座るなり、桐山がため息混じりにそう吐き出した。
「無理もない。こんなこと、普通に生活していたら経験することじゃないからな。大人には頼れない。俺達の力で何とかしなければならないんだから」
雄大は、常に正解の道を見つけようとしている。
その為に無理をしているんじゃないかなと、私の目には映ってしまうんだけど、本当のところはどうなのかな。
「でもさ雄大。茂手木のことだけど……本当はどう思ってるの? 本当に茂手木を殺すべきだったって思ってる?」
「そうそう、俺もそれが聞きたかったんだよ。あの雰囲気じゃ、とてもじゃねえけど聞けなかったからな」
真倫ちゃんの問いに、桐山が乗っかる形で雄大に尋ねる。
「正直……わからない。人の生死の決定権を誰が握れるって言うんだ。だけど……あの茂手木は苦しそうで見ていられなかった。俺の感情が入っていたことは否定できない」