屍病
話し合った結果、雄大と真倫ちゃん、桐山が近くのコンビニに行くことに。


よりによって、私と高下が学校に残ることになった。


「じゃあ、行ってくるから。俺達が出ている間、学校の中で武器になりそうな物を探しててくれ。一応鍵は持っていくけど、ひとりは玄関の前で待機して、俺達が帰って来たらすぐにドアを開けてくれると助かる」


「うん、わかった。皆、無事で帰って来てね」


職員玄関から外に出る三人を見送り、残されたのは私と高下ふたり。


こんな状況、今までに一度もなかったから怖い。


私をいじめていた張本人とふたりきりなんて。


「た、高下さん……何か武器を探さなきゃね」


「……勝手に探してきなよ。私はここにいるから」


「あ……うん」


やっぱりこんな感じになってしまう。


茂手木が一緒にいたら、もっと元気なのに。


でもそれだと、私への当たりがもっと強くなるかもしれないし。


どちらにしても、この空気は私には耐えられない。


高下に言われた通り、武器を探すことにする。


使うことがないのが一番だけど、万が一イーターに襲われた時に、武器があるとないとでは全然違うと思うから。
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