屍病
職員室を出て、調理実習室に行こうと生徒玄関にやってくると……さっきまでいたはずの高下がいない。
「あれ? もしかして、武器を探しに行ったのかな」
雄大が、ひとりはここに待機してくれって言った言葉を守ってると思ったのに。
もしかすると、茂手木のところにいるかもしれない。
廊下の杉山先生の遺体もそのままだし、このまま学校に立てこもるなら、それはどうにかしたいところではあるかな。
そんなことを考えながら、私は調理実習室へと向かった。
廊下を歩き、校舎に入って左の一番奥。
調理実習室のドアを開けて、さらにその中にある準備室の鍵を開けて中に入った。
棚に並べられている鍋やまな板。
だけど、包丁だけはどこにもなくて。
「おかしいな……いつも調理実習の時に、先生はどこから包丁を持ってくるんだろ。ここにあると思ったのに」
フライパンを手に取り、首を傾げていたその時だった。
ガシャン。
という音が、ここではない遠くの場所から聞こえたのだ。
「何……今の音」
そう呟いたものの、明らかにガラスが割れる音だということはわかった。
「あれ? もしかして、武器を探しに行ったのかな」
雄大が、ひとりはここに待機してくれって言った言葉を守ってると思ったのに。
もしかすると、茂手木のところにいるかもしれない。
廊下の杉山先生の遺体もそのままだし、このまま学校に立てこもるなら、それはどうにかしたいところではあるかな。
そんなことを考えながら、私は調理実習室へと向かった。
廊下を歩き、校舎に入って左の一番奥。
調理実習室のドアを開けて、さらにその中にある準備室の鍵を開けて中に入った。
棚に並べられている鍋やまな板。
だけど、包丁だけはどこにもなくて。
「おかしいな……いつも調理実習の時に、先生はどこから包丁を持ってくるんだろ。ここにあると思ったのに」
フライパンを手に取り、首を傾げていたその時だった。
ガシャン。
という音が、ここではない遠くの場所から聞こえたのだ。
「何……今の音」
そう呟いたものの、明らかにガラスが割れる音だということはわかった。