屍病
「これで2匹。どれだけ殺しても……唯乃を殺したこいつらへの恨みが晴れない!」
高下のフォローのおかげで、何とか助かった。
「た、高下……一体何があったらこんなに凶暴になれるわけ? なんか……怖いんだけど」
「う、うん……でも、今は頼りになるかな」
真倫ちゃんが言うように、確かに高下に怖さを感じる。
それは、いじめを受けていたから感じる物とは違う。
危うさと言うか。
ともすれば、その殺意がこちらにも向いてしまうのではないかと思う程の危うさだ。
それでも、今はこのイーター達をどうにかしなければならない。
高下よりも、確実に私達を襲ってくるイーターの方が驚異であることに変わりはないのだから。
「元気ナ大きイ女の子だ。俺ガ食べヨウ。美味しソう!」
下足箱によって左右に分断されたイーター達。
そのうちの1人が、背中を向けている高下に襲い掛かった。
イーターに突き立てた包丁を素早く抜き、振り返りながら、迫ったイーターのこめかみにそれを突き立てる。
なんと言うか……本当に強い。
茂手木の死が、高下を強くしたなんて言葉じゃ足りないくらいに。
まるで、高下の動きは死ぬのが怖くないみたいだった。
高下のフォローのおかげで、何とか助かった。
「た、高下……一体何があったらこんなに凶暴になれるわけ? なんか……怖いんだけど」
「う、うん……でも、今は頼りになるかな」
真倫ちゃんが言うように、確かに高下に怖さを感じる。
それは、いじめを受けていたから感じる物とは違う。
危うさと言うか。
ともすれば、その殺意がこちらにも向いてしまうのではないかと思う程の危うさだ。
それでも、今はこのイーター達をどうにかしなければならない。
高下よりも、確実に私達を襲ってくるイーターの方が驚異であることに変わりはないのだから。
「元気ナ大きイ女の子だ。俺ガ食べヨウ。美味しソう!」
下足箱によって左右に分断されたイーター達。
そのうちの1人が、背中を向けている高下に襲い掛かった。
イーターに突き立てた包丁を素早く抜き、振り返りながら、迫ったイーターのこめかみにそれを突き立てる。
なんと言うか……本当に強い。
茂手木の死が、高下を強くしたなんて言葉じゃ足りないくらいに。
まるで、高下の動きは死ぬのが怖くないみたいだった。