屍病
「あと一匹! そっちはふたりに任せたからね! 私は、中に入ってこようとするイーターを殺すから!」
その言葉通り、高下は下足箱の上に乗って、割れた穴から侵入してこようとするイーターを次々と殺して行く。
私と真倫ちゃんは、ふたりがかりでなんとか、1人のイーターを倒すことに成功したけど。
私達が気付いた時には、もう学校に侵入しようとするイーターはいなくなっていた。
「す、凄いな高下。包丁一本であれだけのイーターを。もしかしたら、高下がいたら何とかなるかもしれない」
人を食う怪物、イーターが溢れるこの町で、確かに高下さんの強さは頼りになる。
一対一になる状況を作り出したとはいえ、ここまでイーターを殺せる人は、私達の中にはいないから。
「まだ終わってないよ。下足箱の下敷きになってるイーターが、まだ2匹いるんだから。いい? 下足箱を持ち上げて、1匹ずつ殺すよ」
この下足箱を倒して動きを封じたのも高下さんだし、茂手木を殺された恨み……か。
本当に、大切な友達だったんだろうな。
そんな友達を失った絶望が、高下をこんなに強くしたのかな。
私には……わからない。
その言葉通り、高下は下足箱の上に乗って、割れた穴から侵入してこようとするイーターを次々と殺して行く。
私と真倫ちゃんは、ふたりがかりでなんとか、1人のイーターを倒すことに成功したけど。
私達が気付いた時には、もう学校に侵入しようとするイーターはいなくなっていた。
「す、凄いな高下。包丁一本であれだけのイーターを。もしかしたら、高下がいたら何とかなるかもしれない」
人を食う怪物、イーターが溢れるこの町で、確かに高下さんの強さは頼りになる。
一対一になる状況を作り出したとはいえ、ここまでイーターを殺せる人は、私達の中にはいないから。
「まだ終わってないよ。下足箱の下敷きになってるイーターが、まだ2匹いるんだから。いい? 下足箱を持ち上げて、1匹ずつ殺すよ」
この下足箱を倒して動きを封じたのも高下さんだし、茂手木を殺された恨み……か。
本当に、大切な友達だったんだろうな。
そんな友達を失った絶望が、高下をこんなに強くしたのかな。
私には……わからない。