探偵I(タンテイアイ)【第2巻】



……翌日……
……金曜日……



……大手健康食品メーカー……
……社員食堂……
……午後12時30分……





探偵Iが姿を消し、ボードを片手に社員食堂をうろうろと歩いている。





しばらく歩いていると、一人昼食を取りながら大学時代の友人と電話をしている若い男性社員を見つけて、ボードを開いた探偵I。





その男性の背後までゆっくりと歩いて近づく。





探偵Iが耳に手を当てて会話の内容を聞いている。





「あー、俺?今、会社の社員食堂でお昼を食べているところだよ。お前は?」





「泰平(たいへい)、あのさー、俺さー、実は出張で今お前の会社の近くまできてるんだぜ!」




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