探偵I(タンテイアイ)【第2巻】



「まぁ、泰平、人生は山あり谷ありだよ……」



「そうだよなー……」



酎ハイ、日本酒、ワインとお酒のピッチが上がっていく二人。




「もう、じゃあ、紗永ちゃんとは連絡は取っていないのか?」




「別れて間もない頃にぽつんぽつんと紗永から何度か俺のスマホに着信はあったが、俺は一度も出てなかった」




「まじで。一回ぐらい、出ても罪はないだろう」




「ああ、でも、一回だけ紗永の最後の留守番電話の再生を聞いた」




「おっ、何て入ってたんだ?」


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