探偵I(タンテイアイ)【第2巻】
「泰平、お前、机の上に伝票を忘れていたぞ!」
「えっ、まじかよ!?でも、今、支払いを済ませたばかりなんだけど……。おっかしいな……」
「お前、今日はかなり飲み過ぎて、お酒に酔っているんだって……」
「そうかなぁ……」
「ほいっ、伝票!」
「あっ、……ああ。サンキュウ」
会計では男性店員が立っている。
「お会計の方が五千二百円になります」
頭を傾げながら、再びクレジットカードを差し出す泰平。
会計を済ませた泰平、何だか納得がいかないような顔をしながら椋介と店を後にする。