転生したら異世界だったので、とりあえず平民やってたのですが。
第一章
出会い
私の朝は、市場に行く事から始まる。
この国最大の都市であるここ、ファルファータの市場は、港に面している事もあり、各国からの輸入品が数多く並んでいる。
いつ来ても胸躍るこの場所は、私のお気に入りでもある。
「おはよう、ティア。今日は早いね」
香辛料の露店を出している顔見知りのおじさんが、声をかけてきた。
「おはようおじさん。今日は早く目が覚めちゃって」
答えながら、おじさんの屋台に並ぶ香辛料を端から端まで見てみる。
「…ん?おじさん、これ何?」
前世で見た胡椒の実にそっくりな香辛料を見つけ、思わず手に取った。
「ああ、東の国から新しく入った香辛料さ。ものすごく甘いんだ、食べてみな」
「え」
笑顔のおじさんに手渡され、少し躊躇う。
(そもそも、これは本当に甘いの?胡椒みたいだし…でも、せっかく貰ったのに食べないのは失礼よね)
「い、いただきます」
意を決し、口の中に放り込んだ。
この国最大の都市であるここ、ファルファータの市場は、港に面している事もあり、各国からの輸入品が数多く並んでいる。
いつ来ても胸躍るこの場所は、私のお気に入りでもある。
「おはよう、ティア。今日は早いね」
香辛料の露店を出している顔見知りのおじさんが、声をかけてきた。
「おはようおじさん。今日は早く目が覚めちゃって」
答えながら、おじさんの屋台に並ぶ香辛料を端から端まで見てみる。
「…ん?おじさん、これ何?」
前世で見た胡椒の実にそっくりな香辛料を見つけ、思わず手に取った。
「ああ、東の国から新しく入った香辛料さ。ものすごく甘いんだ、食べてみな」
「え」
笑顔のおじさんに手渡され、少し躊躇う。
(そもそも、これは本当に甘いの?胡椒みたいだし…でも、せっかく貰ったのに食べないのは失礼よね)
「い、いただきます」
意を決し、口の中に放り込んだ。