転生したら異世界だったので、とりあえず平民やってたのですが。
「…では、お話に入りましょう」
「は、はい」
フィールが背筋を伸ばしたので、私もつられて背筋を伸ばした。
「まずは自己紹介からですね。私はファルスディア王国王宮騎士団、ハートの騎士団団長フィール・レインです。以後、お見知り置きを」
にっこり微笑まれ、そのイケメンさに返事も忘れて見惚れてしまう。少しの間の後、またフィールが口を開いた。
「次、リュビ」
(リュビ…?)
聞いたことのない名前に、頭に?マークが浮かぶ。フィールの視線を追いかけると、プリンセスの左側にも男の子がいたことに気づいた。
この国では見たことのない銀色の髪が、毛先に向けて少しずつ青くなっている。
瞳は右が青、左が白のオッドアイで、髪と同じ銀色の長い睫毛に縁取られていた。
真っ白な肌に赤い唇が印象的で、その容姿は、作り物のように美しかった。
どんな声なのか気になり、リュビが喋り出すのをじっと待った。
リュビが口を開いたのは、馬車がガタンと大きく揺れた時だった。
「クローバーの騎士団、副団長、リュビ・リス。別に覚えなくていいよ」
「…え?」
「は、はい」
フィールが背筋を伸ばしたので、私もつられて背筋を伸ばした。
「まずは自己紹介からですね。私はファルスディア王国王宮騎士団、ハートの騎士団団長フィール・レインです。以後、お見知り置きを」
にっこり微笑まれ、そのイケメンさに返事も忘れて見惚れてしまう。少しの間の後、またフィールが口を開いた。
「次、リュビ」
(リュビ…?)
聞いたことのない名前に、頭に?マークが浮かぶ。フィールの視線を追いかけると、プリンセスの左側にも男の子がいたことに気づいた。
この国では見たことのない銀色の髪が、毛先に向けて少しずつ青くなっている。
瞳は右が青、左が白のオッドアイで、髪と同じ銀色の長い睫毛に縁取られていた。
真っ白な肌に赤い唇が印象的で、その容姿は、作り物のように美しかった。
どんな声なのか気になり、リュビが喋り出すのをじっと待った。
リュビが口を開いたのは、馬車がガタンと大きく揺れた時だった。
「クローバーの騎士団、副団長、リュビ・リス。別に覚えなくていいよ」
「…え?」